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データドリブンとは?企業のマーケティングを成功に導くステップを解説

データドリブン

こんにちは。エンゲージメントソリューション「WOW engage(ワオエンゲージ)」のマーケティングチームです。
今回のテーマは「データドリブンについて」です。

データドリブンは、多様な変化が頻繁に起こる現代のビジネス環境において、企業が競争力を維持するための重要な戦略とされています。しかし、その具体的な内容を完全に理解している方はまだ少ないかもしれません。

また、データドリブンを自社のマーケティングに活用するメリットや課題を理解したいと思っている方も多いでしょう。

この記事では、データドリブンの重要性から活用メリット、実現するためのステップ、そして導入に必要なツールまでを詳しく解説します。

目次
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  • データドリブンとは?
  • データドリブンが重要になった背景
  • 消費者行動や購買行動の多様化と複雑化
  • AIによるデータ分析の発展
  • ビジネスの変化スピードの加速
  • データドリブンを行う3つのメリット
  • 精度の高い意思決定が迅速に行える
  • 顧客ニーズの把握によるサービス改善が可能
  • 生産性向上による売上や利益の増加
  • データドリブンを成功に導く6つのステップ
  • データの収集
  • データの可視化
  • データの分析
  • アクションプランの策定
  • アクションプランの実行
  • 効果測定
  • データドリブンを実現するための3つのポイント
  • 専門スキルを有した人材に依頼
  • 社内の理解と各部署の連携
  • 分析ツールの導入
  • データドリブンを実現するために導入すべきツール
  • Web解析ツール
  • DMP(データ・マネジメント・プラットフォーム)
  • CDP(カスタマー・データ・プラットフォーム)
  • MA(マーケティング・オートメーション)
  • SFA(セールス・フォース・オートメーション)
  • CRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)
  • BI(ビジネス・インテリジェンス)ツール
  • CDPによるデータの統合・分析から、最適なメッセージ配信までをワンストップで実現する「WOW engage」
  • まとめ

データドリブンとは?

データドリブンは、ビジネス戦略や意思決定をデータに基づいて行う手法です。客観的なデータと分析結果を活用することで、主観的な意見や経験だけに依存せず、確固とした根拠に基づいた判断を可能にします。

たとえば、顧客行動の分析や製品開発における市場調査などのデータを収集・分析し、その結果に基づく意思決定を行うことで、より効率的かつ効果的なマーケティング戦略を立てることが可能となります。

データドリブンが重要になった背景

なぜデータドリブンが企業にとって重要なものになってきたのでしょうか。データドリブンが注目されるようになった背景には、デジタル化をはじめとする時代の変化や、AIなどの技術発展が挙げられます。

消費者行動や購買行動の多様化と複雑化

近年、消費者行動や購買行動は多様化し複雑化しています。インターネットの普及により、顧客が複数のチャネルやデバイスを使い、オンラインで情報収集と購買を行うようになったためです。

これにより、企業はオンライン上での顧客の行動情報などさまざまなデジタルデータを扱うことができるようになった反面、それらを活用してより高度なマーケティング活動を行う必要が出てきました。そのため、データドリブンが注目されるようになったのです。

AIによるデータ分析の発展

AIの進歩は、データ分析の領域に革命をもたらしました。AIの高度なアルゴリズムと計算能力により、大量のデータを高速かつ精度よく分析することが可能になり、これまでにない洞察を得られるようになったのです。

AIは複雑なデータから傾向やパターンを抽出し、それを基に予測や戦略立案を行います。顧客の行動やニーズをより深く理解しマーケティングに活かしたり、市場の動向をより正確に予測し経営戦略を立案したりすることが可能になりました。

このように、AIによるデータ分析の発展が、データドリブンを強力に推し進めています。

ビジネスの変化スピードの加速

現代のビジネス環境は、さまざまな顧客のデータがリアルタイムで飛び交っており、競合他社の動向や市場の変化も、そのデータに伴って急速に変化しています。これに迅速に対応するためには、リアルタイムのデータを基にしたビジネス戦略の立案が必要となります。

データドリブンを採用することで、企業は競合他社や市場の変化に柔軟に対応でき、競争力を維持しながら成長することができます。データに基づいた意思決定や改善施策は、ビジネスの成功を左右する重要な要素になっているといっても過言ではないでしょう。

データドリブンを行う3つのメリット

データドリブンを導入することには、さまざまなメリットがあります。ここでは、データドリブンの3つのメリットについて詳しく解説します。

精度の高い意思決定が迅速に行える

データドリブンは、客観的なデータと分析に基づいて意思決定を行うため、より正確な判断が可能です。データに基づく分析や予測は、経験や直感に頼るよりも信頼性が高く、迅速な意思決定につながるのが特徴です。

たとえば、マーケティング施策の効果を評価する際に、データを分析することによって、どの施策が効果的であり、どの施策が改善の必要があるのかを明確に把握できます。これにより、迅速かつ的確な意思決定を行うことができるのです。

顧客ニーズの把握によるサービス改善が可能

データドリブンは、顧客の行動データやフィードバックを分析し、顧客ニーズを正確に把握できます。顧客の要求や傾向に基づいて迅速かつ的確な改善を実施することで、顧客ロイヤルティの向上を実現できます。

たとえば、顧客の購買履歴やメールマーケティングのクリックデータを分析することによって、一人ひとりの顧客の好みやニーズを把握し、個別最適化したマーケティング施策を展開できるようになります。

生産性向上による売上や利益の増加

データドリブンは生産性の向上を実現し、それにより売上や利益の増加をもたらします。

たとえば、生産ラインの稼働データを分析することで、生産プロセスのボトルネックを特定することが可能です。そしてこれをもとに業務プロセスの自動化やリソース配分の最適化を行うことによって無駄な労力やコストを削減し、売上や利益を増加させることができます。

データドリブンを成功に導く6つのステップ

では、データドリブンはどのように実行すればよいのでしょうか。データドリブンなマーケティングを成功に導くには、以下の6つのステップを実践する必要があります。

データの収集

データドリブンを成功させるための第一歩は、必要なデータを収集することです。売上データ、顧客の行動や購買データ、Webサイトの訪問者データ、ソーシャルメディアのインタラクションデータなどのビッグデータが対象になります。

そして、各データが発生するタイミングや発生するポイントと、それらに適したデータ収集方法を明確にした上で、効率的にデータを収集するための適切なツールを使用することが重要です。

データの可視化

次に、収集したデータを可視化することで、データの理解を深め、分析や洞察を促進できます。グラフやダッシュボードなどでデータを視覚的に表現し、誰でも理解しやすくすることが求められます。

データの可視化により、データの分析や意思決定をより効果的に行えるようになります。

データの分析

そして、問題や機会を特定し洞察を得るために、収集したデータを分析します。統計学やAIなどを駆使して分析を行い、データの傾向やパターンを把握する作業を行います。

なお、大量のデータを迅速に分析するには一般的な表計算ソフトなどでは十分に対応できないため、適切なツールやソフトウェアを活用することが重要です。

アクションプランの策定

データの分析で得られた結果に基づき、アクションプランを策定します。

具体的には、課題に対する具体的な施策や戦略を立案し、目標や優先順位、責任者、実行期間などを明確に定義していくことです。このように具体的なプランを策定することで、PDCAを適切に実行することが可能になります。

アクションプランの実行

アクションプランの実行は、データドリブンを成功させるための重要なステップです。具体的な施策や戦略を実現するためには、必要なリソースやツールを準備し、関係者との協力を図ることが重要です。

また、プロジェクト管理やコミュニケーションのプロセスを確立し、全体の進行をスムーズに行えるようにしておくこともポイントです。これにより、計画の遂行が円滑に進み、目標達成に向けた効果的な行動が可能になります。

効果測定

最後のステップはアクションプランの効果を測定することです。事前に設定した目標や指標に基づいて、アクションプランの効果を評価します。KPIなどの目標の達成度や施策の成果によって正確に把握することが大切です。

効果測定の結果を踏まえて、施策の改善の要否を検討し、さらなる改善や最適化に取り組むことで、よりよい施策の立案につなげられます。

データドリブンを実現するための3つのポイント

このようなステップを通じてデータドリブンを実現するには、どのようなポイントを押さえておくべきなのでしょうか。

以下に3つのポイントをご紹介します。

専門スキルを有した人材に依頼

ひとつめのポイントは、データ分析や統計スキルを持ったコンサルタントやコンサルティング企業に協力を依頼することです。データドリブンを推進するために必要な人材が社内に揃っている企業はそう多くありません。

従業員に対して教育プログラムを提供したり、新規に採用活動を行ったりする選択肢もありますが、データドリブンを軌道に乗せるには時間がかかるため中長期的な取り組みとなるでしょう。そのため、データサイエンティストやアナリストなど専門的なスキルを持っている人材、またはデータドリブンな経営方法の導入を支援してくれる会社に協力を依頼することが、データドリブンを開始する近道となります。

社内の理解と各部署の連携

データドリブンを実現するためには、組織全体の理解と協力が必要です。経営陣から従業員まで、データの重要性とその活用方法についての共通認識を確立する必要があります。

また、各部署やチームはデータ共有や情報交換を行い、データドリブンの実現に向けて連携を図る必要があります。このように社内の連携がスムーズになることで、データドリブンの効果を最大化できるのです。

分析ツールの導入

適切な分析ツールを導入することも、データドリブンを実現するための重要なポイントです。分析ツールを利用することで、データの収集、処理、可視化、分析が効率的に行えます。

具体的には、データの探索やパターンの発見、洞察の抽出ができる機能を備えている分析ツールであることが望ましいでしょう。ツールについてはこの次の章で詳しく解説します。

データドリブンを実現するために導入すべきツール

分析ツールはデータドリブンの実現には不可欠です。ここでは一般に利用されている分析ツールを分類し紹介します。必要なツールを検討する際の参考にしてください。

Web解析ツール

Web解析ツールは、Webサイトやアプリのデータを収集・分析し、訪問者の行動や各データのパフォーマンスを把握することで、Webサイトやアプリの改善点を把握できます。

また、異なるデバイスやチャネルからのデータを統合して分析することも可能なため、ユーザー体験を総合的に最適化することができます。

DMP(データ・マネジメント・プラットフォーム)

DMPは、顧客の行動ログや購買履歴などのインターネット上で得られたさまざまなマーケティングデータを収集し、それを統合・管理・活用するための重要なプラットフォームです。プライベートDMPとオープンDMP(パブリックDMP)の2種類があり、前者は企業独自のマーケティングデータ(顧客の属性データや購買履歴、アンケートデータなど)を集約しているもの(CDPと同義で説明されることがあります)、後者は外部サイトのデータを集約しているものです。さまざまなデータを一元化して管理することで、より正確な顧客セグメントやターゲティングを行うことができます。

CDP(カスタマー・データ・プラットフォーム)

CDPとは、顧客のあらゆるデータを統合し、分析するためのツールです。顧客属性やWebサイトでの行動履歴、ECサイトでの購買履歴、オフラインでのPOSデータ、スマートフォンの位置情報などさまざまなデータを収集し、それらを統合して一元化した顧客プロファイルを作成します。

この一元化されたプロファイルに基づいて、パーソナライズされたマーケティングキャンペーンを展開することが可能となります。たとえば、「特定のWebページを訪れたかどうか」「ライブチャット機能を利用したかどうか」などのデータを基に分析することで、アプローチの対象者を明確にすることが可能です。

CDPは、多様化する顧客接点を管理するには不可欠のデータ基盤といえるでしょう。

MA(マーケティング・オートメーション)

MAは、マーケティング活動を自動化し、パーソナライズされたメッセージやキャンペーンを顧客に配信するためのツールです。顧客の行動や反応をトラッキングし、ターゲットに合わせたメッセージを提供するなど、顧客とのコミュニケーションを自動化できます。

MAを活用すれば、ターゲットごとに最適化されたマーケティング活動を迅速かつ効率的に行うことが可能です。

SFA(セールス・フォース・オートメーション)

SFAは、営業活動を効率的に管理するためのツールです。営業プロセスの最適化や見込み顧客の追跡、取引の管理など、日々の営業活動に必要なさまざまな機能が搭載されています。

一般的に、商談の内容や受注の見込み度、営業と顧客のやりとりなどはブラックボックス化しやすい傾向にあります。SFAを利用することで、顧客情報や営業プロセスを一元管理できるようになり、営業活動の効率化や売上予測の精度向上が可能になります。

CRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)

CRMは、顧客情報を一元管理し、顧客との関係を強化するためのツールです。CRMを活用して企業と顧客とのコミュニケーションを記録し、顧客一人ひとりのニーズに合わせたアプローチを行うことで、顧客と長期的な信頼関係を築くことができます。

さらに、CRMは顧客データの分析から顧客が商品を購入するまでのフローを追跡することも可能です。これらを確認することにより、「各タッチポイントでどのようなコミュニケーション施策が実を結んだのか」等を把握することができ、マーケティング施策のアップデートや戦略の見直しに役立ちます。

BI(ビジネス・インテリジェンス)ツール

BIツールは、データを整理したうえで可視化し、洞察を得るための重要なツールです。ダッシュボードやレポートを用いてデータを視覚化することにより、企業活動におけるスムーズな意思決定をサポートします。

エクセルなどでデータをグラフ化することもできますが、BIツールを使用することでデータを自動で可視化できるため、事業活動の傾向をより迅速に把握することが可能となります。

CDPによるデータの統合・分析から、最適なメッセージ配信までをワンストップで実現する「WOW engage」

昨今、データドリブンなマーケティングを可能にするツールの1つとして、前述したCDP(カスタマー・データ・プラットフォーム)が特に注目を集めています。

当社が提供する「WOW engage(ワオエンゲージ)」は、CDPによるデータの統合・分析から、メールやSMSなどのメッセージ配信までをワンストップで実現できるエンゲージメントソリューションです。顧客の行動履歴や購買履歴など企業が持つあらゆるデータを統合・分析し、顧客一人ひとりへの最適なコミュニケーションを実現します。

高精度な分析機能を搭載していることに加え、統合した顧客情報を「統計的因果推論」などの手法で分析できることが特徴です。データドリブンなマーケティングに興味がある方、データドリブンなマーケティングを実施していきたいという方は、ぜひ当社までお気軽にご相談ください。

エンゲージメントソリューション「WOW engage」でできること、導入メリット、主な機能など、
詳しい資料(PDF)をご確認いただけます。

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まとめ

この記事では、データドリブンとは何かについて解説しました。ユーザーの消費行動や購買行動の多様化、AIによるデータ分析の発展などの背景から、データドリブンがますます重要になっています。

今まで自社には難しいと感じていた方も、本記事を読んでいただき、自社のマーケティングにもデータドリブンを活かしたいと思っていただけたのではないでしょうか。

ぜひ、目的や課題を整理し、ご紹介したツールの検討を進めてみてください。

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